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ファンタジー　/　連載式短編集　/　連載中

　願いましょう、叶えましょう。

　望みましょう、与えましょう。

　はじまりは哀願のために、映すは魔眼のために、全ては真願のために。

　行き着く先は魔女の気まぐれ。真実は泡沫の夢の中――。

『あらすじ』

　大好きな弟子が死んでしまった。

魔女を守るため、己の意志を貫くため悪役の仮面をつけて命を落とした少女・ロゼ。愛しい者を失った魔女は少女の愛を狂気に、彼女の誉を執着に、魔女は『魔眼石』を持ってして世界も理を変えることを決意する。たとえ、世界すべてを敵にしようと彼女は歩みを止めることはない。

　悔いのない人生だったと断言できる生き方だった。

　少女が目を覚ますと生前と変わらない世界が広がっていた。しかし、彼女が目覚めるのを待っていたという男の話では、ここは魔女が作り出した箱庭の世界だという。魔女は男が収集していた魔眼石を世界にばら撒き、世界は数多の魔女の願いを映し出した世界で溢れかえっていた。ロゼにその魔眼の収集の手伝いをしてほしいという。

　世界を作り変えてしまおうと考えた魔女の思惑を挫く為に、彼女の作った箱庭世界の中を魔眼の番人であるレイヴンと巡る。

　すべては彼女がかつて愛する魔女の殺す為、名を“セルマ”と変えて立ち上がる。

「終着駅であなたを待っている」

「さよなら、わたしの愛した魔女先生」